2008年10月01日
機械加工と手加工
岩国の錦帯橋の架け替え工事に使ったという宣伝で
CMしている直角二面鉋盤
針葉樹の乾燥と狂いを補正するのに、手加工では手間がかかりすぎて話にならない。
角材の直角面を出す事は一番基本の用材加工。
最新の機械はセンサー付でオートリターンコンピューター制御がされている。
先日、高陽建設で見かけた、同様の機械
もう20~30年以上使っているらしい。
今でも現役・・・・・・
自然乾燥材にこだわり、四国産材の針葉樹にこだわると、この機械は必需品
機械加工を生産効率のツールとしてそのまま延長して考えると
cadとプレカットマシーンで一気にKD材(人工乾燥材)を使ってローコストに作るという考えに至る。
手加工を忘れ、木の素材のよさを忘れ、何も知らない一般消費者に対して本当の良さを伝えない住まいを
提供する事にならないだろうか?
機械化が一方的に間違っているとはいえないが、材料や作り手の心までも捨て去ったような生産方法は
大きな間違いをしているように思う。
だからといって、手加工ばかりが最優先してすばらしいわけでもない。
ローコスト化、時代の背景からくる、電動工具等の機械の進歩を考えると
機械化の導入は避けて取れない道具だと思う。
効率から考えると、簡単な作業は機械でするのが良い。
木工事で手作業の最たる道具は、鉋
奇麗に手入れした鉋の刃は専用のルーペで見てチェックすると
まっすぐで、狂いが無い。
この鉋で削ると・・・・・・・ミクロの単位の鉋くずができる・・・・・
機械化を視野に入れながら、
そんなこだわりを、「住まい」に、「次世代」に残して置きたい。
いつ見ても、砥石が濡れていて、休憩時間には必ず誰かが研いでいる
<削ろう会>の会員の作業場で見かけた道具
取り出した鉋の刃
鉋の刃を見るルーペ台