2008年09月29日
木を組むーその①
木と家の会では「家つくりの5原則」を下記のように決めた。
①四国の木で家をつくろう
②自然乾燥材をもちいる
③建築材料は無垢で使う
④木を現して使う
⑤木を「組む」
1970~90年代の住宅生産の主流はハウスメーカーがもっとも華やかなときだった。
コスト面・品質の確保・展示住宅などの見えやすい事など。
今まで大工さんたちに頼んでできていた住宅と比べると、消費者には画期的で魅力的に観えた。
いつしか営業マンが売るのが住宅やマンションであり、
ハウスメーカーには、木を組む大工職の腕を期待しない基本的な考えがあった。
でもその影で組立工になってしまい、大工としての腕を磨く魅力の無い職場がそこにはあった。
まさしく工業製品としての車感覚の住宅だった。
将来を考える木工職人さんにとって
生涯かけてもいいと思える職場としての大工職ではなくなっていた。
そんな職場にはいい人材は集まらない。
1000年以上に渡る木造技術の伝承は人こそが命
何も手を打たなければ、技術力は絶えてしまう。
設計者を含めて伝承できる人材育成と、材料の確保を再構築する必要が迫っていた。
そこで、少しずつ、木材の生産者から、流通業・木造職人の将来性から時代背景を見据えた
ネットワークつくりが、これまでと違う形で、可能性が見えてきた。
東かがわ「井筒屋敷」
木を組む事の基本は大工職人の育成と時代背景を見据える事だろう。
神社仏閣類の古建築をつくるわけでなく
大きな梁や柱を使った天井を貼らない、民家そのものをつくるわけでもない。
21世紀を生きる、今の人たちが魅力ある住まいとしての木を組んだ住まいを
提唱する事に意味がある。
浄土時浄土堂
伝法堂
木を組む事で、関わった人たちのエネルギーの総和が見えてくる。
設計者が、新しい木造の生産システムにかかわり
林業家も材材の供給体制をしっかり付けようとする。
製材・木材業の流通業も木材市場のネットワークを考えるようになる。
そんな工法の建物を作る工務店の大工職人さんたちは
明らかに、ハウスメーカーの組立工としての職人さんたちと違う。
きっと、仕事に生き甲斐と遣り甲斐を持っているように見える。
その人たちが作る住宅は・・・・・・きっと、住まい手のご家族も喜ばれる事だと思う。